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マスキングテープの貼り方【塗り分け編】

マスキングテープの貼り方_塗り分け編_アイキャッチ

この記事では、キレイに塗り分け塗装をするための、マスキングテープの貼り方を説明します。

塗り分け塗装のポイントは、塗り分け部分をハッキリとさせる事です。

補修塗装の場合は、境目を目立たせなくするために、ボカシながら塗装するので、その逆の考え方になります。

もし、キズ補修のマスキングテープの貼り方を知りたくて、このページに辿り着いてしまった場合は、≫キズ補修塗装の時のマスキングテープの貼り方 をご覧ください。

では、マスキングテープを貼っていきます。

塗り分け塗装で用意しておきたいのは、

  • ラインテープ(曲線用)
  • 車両用マスキングテープ
  • 大きなパーツであれば、コロナマスカー

それに、油分除去のためのシリコンオフくらいでしょうか。

中でも、ラインテープは重要です。普通のマスキングテープと違って、境目がキレイに仕上がりますので、できる限り使ってください。

車やバイクの塗装に使用するマスキングテープの種類・幅は、そんなに多くないので、最低限は準備しておいたほうが良いと思います。

マスキングテープの種類・必要なマスキングテープが分からない方は、

≫塗装に使うマスキングテープの種類・用途・幅の使い分け方 を見てください。

では、作業を開始していきます。

塗り分け塗装の時のマスキングテープの貼り方

今回は、以前乗っていた、ハスクバーナというメーカーのオフロードバイクのシュラウド(カウル)がありましたので、これで説明していきたいと思います。

こんな感じのものです。このパーツの斜線の部分を赤く塗っていきたいと思います。

ハスクバーナのシュラウド

塗装に油分は大敵です。マスキングテープを貼る前に、シリコンオフなどを使用して、しっかりと油分と汚れの除去をしておいてください。

手順① ラインテープを貼ります

まず、塗り分け部分に、曲線用ラインテープを貼ります。

紙のマスキングテープとは違い、フィルム製なので、ある程度のカーブでも描く事ができます。

カーブがきつく、テープにシワがよるような場合は、無理に1本でつなげようとせずに、細かく切って、カーブをつないでいくイメージで貼り付けてください。シワがよった状態だと、その部分に塗装が入り込んでしまい失敗します。

曲線用ラインテープを貼っている画像

ぐるりと、ラインテープで縁取りができたら、すこし重なるように、もう1本ラインテープを貼って縁取りを太くしておきます。

重ねて、ラインテープを貼り込む画像

これでラインテープが貼れました。ここが塗り分けの重要な部分なので浮きがないか、しっかりと確かめてください。

手順② 車両用マスキングテープを貼る

次に、ラインテープにやや重なるように、車両用のマスキングテープを貼っていきます。

自動車用のマスキングテープは、黄色のものが多いですが、重ね部分が分かりやすいように、自分はピンク色のカモ井のマスキングテープを使う事が多いです。

ラインテープの上に車両用マスキングテープを貼る画像

こんな感じで、ラインテープの外周を囲んでいきます。

2ラインくらい囲んだら、大きなパーツの場合はコロナマスカーや、マスキングペーパーで、パーツごと覆いますが、今回は中途半端なサイズなので、そのまま、マスキングテープで覆います。

さらに車両用マスキングテープで周囲を覆う画像

これで、マスキングテープの貼り込みが終わりました。ここでも、貼り残し、浮きがないかしっかりと確認します。

手順③ 塗装をします

この記事は、マスキングテープの貼り方なので、塗装は簡単に説明します。

塗装方法に関しては、≫【詳細版】缶スプレー塗料でキレイに塗装する方法を見てください。では、塗っていきます。

ここでも、シリコンオフなどで油分除去をします。

マスキングテープを貼る前にも油分除去しましたが、テープを貼る際に、手油などが付着してしまっているので必ず行ってください。

テープのきわは、ウエスのケバが残るので、Scottショップタオルなどのケバの出ないものを使用してください。

油分除去ができたら、お決まりのミッチャクロンを塗布します。

ミッチャクロンって何?という方は、塗装作業には必需品なので、≫ミッチャクロンの使い方と特長を見てください。

ミッチャクロンを塗布する画像

厚く塗ると、テープのきわに、液溜まりができてしまうので、薄く薄く塗っていきます。

ミッチャクロンが乾燥したら、本塗りをします。これも、普通に塗装するよりも薄く塗り重ねるようにしてください。

塗装_塗り重ね1
塗装_塗り重ね2

薄く3回ほど塗り重ねて、塗装の完成です。

手順④ マスキングテープを剥がす

マスキングテープを剥がす時は、剥がすタイミング剥がし方が重要です。

剥がすタイミング

一番良いのは、塗料が半乾きの状態で剥がすことです。

完全に乾燥してしまうと、塗装面と、マスキングテープに乗っかった塗料が一体化してしまい、マスキングテープと塗面が、一緒に剥がれてしまいます。

逆に、ほとんど乾燥していない状態で剥がすと、塗料がマスキングテープのエッジに引っ張られて、糸を引いた状態になってしまうので失敗します。

個人的なイメージですが、DIYで缶スプレー塗装する場合は、夏場で、塗装完成後、15分~20分程度で剥がすのが適当かと思います。

剥がし方

剥がす時は、まず塗り分け部分の、ラインテープだけ残して、まわりのマスキングテープを剥がしていきます。

車両用マスキングテープを剥がす1
車両用マスキングテープを剥がす2

次に、残ったラインテープを慎重に剥がします。斜め前方に角度をつけて、塗装面を切るイメージで、剥がしていきます。剥がし方のイメージはこんな感じです。

マスキングテープの剥がし方_良い例
良い剥がし方
マスキングテープの剥がし方_悪い例
悪い剥がし方

焦らず、ゆっくりと剥がしていきます。あとは、乾燥するまで待てば、塗り分け塗装は完成です。

指でチョンチョンしたくなる気持ちは、抑えて、しっかりと乾燥させてください。

塗り分け塗装完成

塗り分け塗装が完成しました。キレイに塗り分けができました。

塗り分け塗装完成の画像

アップにしても、こんな感じで、境目もハッキリとクッキリ、キレイに出ています。

塗り分け塗装完成の画像_アップ1
塗り分け塗装完成の画像_アップ2

ラインテープを使用すると、普通のマスキングテープで境目を作った時よりも明らかにキレイに塗り分ける事ができます。

また、柔軟性が高いので、作業性もアップすると思います。

今まで、どうも塗り分けがうまくいかなかったという方は、テープを変えるだけで、うまくいくかもしれません。

ぜひ、試してみてください。

という事で、今回は、塗り分け塗装の時の、マスキングテープの貼り方を説明した記事でした。

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