塗装用マスキングテープの種類_アイキャッチ

塗装に使うマスキングテープの種類・用途・幅の使い分け方

様々な用途のあるマスキングテープの中でも、車やバイクの塗装に焦点を絞って、種類・用途・幅の使い分け方について説明します。

この記事のポイント

  • マスキングテープの種類と適材適所が分かる
  • 良く使うマスキングテープの種類と幅が分かる

では、詳しく説明していきます。

マスキングテープとは?他のテープと何が違う?

マスキングテープは、塗装やコーキングをする時に、塗りたくない部分を覆う事で、塗料やコーキング剤の付着を防ぐものです。マスキングという言葉は、覆い隠すという意味を持っています。

セロハンテープや、ビニルテープなどの他のテープとの違いは、粘着力が弱く、簡単にキレイに剥がれる事です。

他のテープは、モノとモノとを留め付けるのが目的なので、マスキングテープとは、本来の目的が大きく異なるのです。

同じテープなので、普通のテープでも代用できるように感じるかもしれませんが、塗膜の剥離や、塗面への粘着剤の残りなど、トラブルが発生するので、塗装する際は、必ず適切なマスキングテープを使うようにしましょう。

また、オシャレ系雑貨のマスキングテープも、材質や、粘着剤など、不明なものが多いです。塗装には適切とは言えないので、避けるようにしましょう。

 

マスキングテープの種類と幅

色が違うだけで、同じように見えるマスキングテープですが、塗装する場所・用途によって使い分けが必要です。

⇒ マスキングテープの種類は、主にこんな基準で区別されてます。

テープ自体の材質+粘着剤の種類 = テープの種類・用途

これに、使用箇所によって、テープ幅の選択が加わります。

coro-suke
どんなマステでも、DIYの範囲なら使えないわけではないですが、さほど値段も変わらないので、用途に合ったものを選ぶようにしましょう。

マスキングテープの材質と粘着の種類は、以下の通りです。

マスキングテープの主な材質(基材)

材質は、主に下記のようなものがあります。作業性・耐熱性・相手材への追従性・柔軟性などが異なります。

和 紙

マスキングテープの代表的な材質です。ほとんどのマスキングテープが和紙で出来ていると言っても過言ではありません。張りもあるので直線出しがしやすく、手で簡単に切れる事が特徴です。厚さは、0.1mm位がメインとなります。

クレープ紙

特殊なシワ加工を施した、ヒダつきの紙です。シワがある分、伸縮性があり、局面への粘着性に優れています。また、粗面部分にも使用可能です。和紙よりも、耐熱温度が高いので、焼き付け塗装にも使用可能です。厚さは、0.15~0.2mm程度。和紙よりも、若干厚みがあります。

フィルム

曲線用⇒PVCフィルム 直線用⇒ポリエステルフィルムと材質の違いはありますが、ともにクレープ紙よりも耐熱性が高いです。曲線に使用するPVCは、伸び率が非常に高く、複雑な曲面の塗り分けなどに使用されます。

 

マスキングテープの粘着剤の種類

マスキングテープの粘着剤には、大きく分けて2種類あります。

ゴム系粘着剤

天然ゴムに粘着付与剤を添加して作られたものです。比較的色んなものに付きますが、粘着力が弱いです。熱や紫外線の影響を受けやすく、屋外や、高温のところでは使用できません。

長時間貼り付けておくと、剥がした時にベトベトになります。未使用のままでも、長期保管しておくと、使用できないくらいネチャつきます。

アクリル系粘着剤

アクリルポリマーからなる粘着剤で、ゴム系のものと比較すると、耐熱性、耐候性に優れてます。焼き付け塗装や、ヒートガンで強制乾燥させる場合には、アクリル系の粘着剤が主となります。

ただ、樹脂など、貼り付きにくい材質があるのが難点です。

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自動車塗装用のマスキングテープは、アクリル系粘着剤のものが多いですが、メーカーによっては、高温用をゴム系にしている場合もあります。

 

マスキングテープの幅 これだけ持ってればOK

車両塗装用のマスキングテープの中でも、ベーシックライン(最量販)のテープ幅は、どこのメーカーでも、結構なラインナップをもっています。

ただ、ホームセンターで在庫販売されているのは、その中でも、売れ筋に絞られます。店舗規模にもよりますが、こんな感じになります。

マスキングテープメーカーのラインナップ

6・9・10・12・15・18・20・24・30・36・40・50・60(mm)

中規模クラスのホームセンターの通常在庫

12・15・18・20・24・30・40・50(mm)

車やバイクの塗装に良く使用される幅

12・15・24・40(mm)

という事で、車とかバイクを塗装するなら、基本的に、この辺の幅を用意しておけば問題ないかと思います。

 

マスキングテープの選び方

ホームセンターでマスキングテープを購入する場合、塗装用品売り場と、カー用品売り場(車補修用品)に陳列されています。

カー用品売り場のマスキングテープは、車塗装用のものだけなので迷いませんが、塗装用品売り場には、様々な用途のマスキングテープが置いてあるので、その中から、適切なものを選ぶ必要があります。

一般的に、塗装用品売り場の方が、安い傾向にあるので、マスキングテープの種類を理解していれば、こちらの方がお得です。

塗装用品売り場には、塗装用とコーキング用がありますので、ご注意ください。コーキング用も参考までに記載しておきます。

 

塗装用マスキングテープ

塗装用マスキングテープ使用イメージ

建築塗装用

建築塗装用は、建築用のため、水分や、建築に使用される塗料の溶剤に耐性があります。マスキングテープにも塗料が良くのるので、剥がす時に、乾燥した塗料の粉の飛び散りが少なく、重ね貼り性にも優れたものです。

建築塗装用マスキングテープ

基材:水色平面紙(和紙系) / 粘着剤:アクリル系

 

車両塗装用 (車・バイクの塗装に使用)
車両塗装用には、和紙・クレープ紙、フィルムなど、使用箇所によって材質の違いがあります。基本的に、焼き付け塗装に対応するため、耐熱性が高い傾向にあります。メーカーによって、耐熱温度、耐熱時間に違いがあるので、熱をかける作業の時は、確認が必要です。

車両用は、黄色っぽい色のマスキングテープが多いですが、自分は、カモ井のBIGBOSSを使用する事が多いです。塗り分け部用のラインテープが黄色なので、重ね部を見やすくなるためです。

カモイ車両用マスキングテープ

基材:和紙 / 粘着剤:アクリル系 耐熱温度:100℃ 30分

 

コロナマスカー (車・バイクの塗装に使用)

マスキングテープと併用して、広い面を覆うのに使用します。新聞紙などでも代用は可能ですが、コロナマスカーは、静電処理されていて、スプレー塗料の飛散を吸着してくれるので、余計な部分を汚さずに済みます。

車両用のものと、建築系の布テープのものがありますが、建築系のものの方が安いのでオススメです。マスキングテープの上に貼るので、どちらでも使用ができます。巻きの状態では、幅が狭いように見えまずが、貼った後に広げる事ができます。使ってみると非常に便利です。

コロナマスカー

画像は、テープ部が、養生テープですが、他に建築用マスキングテープ・車両用マスキングテープのものもあります。

 

ラインテープ (車・バイクの塗装に使用)

塗り分け部分をハッキリとキレイに仕上げるために使用します。他の和紙製のマスキングテープとは違い、柔軟性のあるフィルムでできています。曲線用と直線用がありますが、曲線用だけ持っていれば良いと思います。普通のマスキングテープよりも明らかに、キレイに塗り分けできます。

テープ幅は、2・3・5・10mmと細めです。ストライプ以外で、塗り分けに使用するのであれば、5mmと10mmを持ってれば充分だと思います。

クリアラインテープ

基材:PVC(直線用はポリエステル) / 粘着剤:ゴム系 耐熱温度:160℃ 30分(直線用は150℃)

coro-suke
塗装に使用するのは、だいたいこんな感じです。参考のためシーリング用も説明しておきます。

 

シーリング用マスキングテープ

コーキング用マスキングテープ使用イメージ

コンクリート・タイル用

コンクリート・タイル部分に貼る事ができるコーキング用のマスキングテープです。耐候性・耐熱性があり、数日の貼り置きでも、ノリ残りしにくい事が特徴です。剥がす時にテープ切れしにくく、作業性に優れています。

コンクリートタイル用マスキングテープ

基材:ブルー平面紙(和紙系) / 粘着剤:アクリル系


ガラス・サッシ用
窓回りのガラス、サッシに使用します。型板ガラス(ガラスの片面に型模様をつけたもの)などの凹凸のあるガラス面にも貼る事ができます。湿気面にも対応しています。

ガラスサッシ用マスキングテープ

基材:ブルー平面紙(和紙系) / 粘着剤:アクリル系


サイディングボード用

サイディングボードなどの、超粗面と言われるザラザラの場所でも貼り付ける事ができます。また、水分のある湿気面でも粘着力を発揮します。

サイディングボード用マスキングテープ

基材:グリーン平面紙(和紙系) / 粘着剤:アクリル系

coro-suke
シーリング用は塗装には使用できないので、紛らわしいですが、間違えて購入しないようにしましょう。

 

代表的なマスキングテープの種類は、以上のような感じになります。

 

マスキングテープの貼り方

車やバイクを塗装しようとする時は、ぶつけてしまった時の補修塗装か、カスタムペイントなどの塗り分け塗装かと思います。

それぞれの場合でマスキングテープの貼り方は異なります。


≫補修塗装の場合のマスキングテープの貼り方は、コチラをご覧ください。

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まとめ

マスキングテープの種類と使い分け方は理解いただけましたでしょうか?

内容をまとめると、車やバイクの塗装に必要なのは、

  • 車両用マスキングテープ
    幅は、12・15・24・40mmの4種類程度
  • ラインテープ(曲線用)
  • コロナマスカー

という事になります。これだけ用意しておけば不足はないでしょう。

あとは、足付け・脱脂・マスキングまで、しっかりと下準備をして塗装を行うだけです。下準備はキレイな塗装へのステップなので、マスキングテープも貼り残しが無いように、キッチリ貼りましょう。

また、マスキングテープには、同じ用途であっても、種類・メーカー違いなど、色々とあるので、作業を繰り返していくなかで、自分にあったものを選んでいってください。コストもそうですが、使いやすさが重要です。

一応、有名所のメーカーを列挙しておきます。

  • カモ井加工紙株式会社
  • 3M(スコッチ)
  • 日東電工株式会社(Nitto)
  • ニチバン
  • ハンディクラウン
  • ソフト99・ホルツブランド

グローバルな会社、日本の歴史ある会社と、色んなメーカーがありますが、自分が使用するなら、王道の3Mとコスパ良好のカモ井でしょうか。ラインテープはニチバンを使用してますけど。

という事で、マスキングテープの種類・用途・使い分け方を、まとめてみました。

 

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