実家の、ホンダフィットのヘッドライトの黄ばみと濁りがひどく、ライトも暗い状態になっていたのでキレイにしてみたいと思います。
ネットを見ると、水研ぎして、バフかけて、ウレタンクリアを塗装してと、大がかりなものが多かったですが、気軽にやりたかったので、1,000円程度で購入できるヘッドライトクリーナーでどこまでやれるか試してみました。
今回、スーパーオートバックスで比較検討した結果、プロスタッフの『魁磨き塾 ヘッドライト本気(ガチ)コート』を選びました。
正直ふざけた製品名です。
ちょっと不安に感じますが、そこは信頼のプロスタッフ。
はじめに言っておくと、想像以上の効果でした。
で、数あるヘッドライトクリーナーの中から、この製品を選んだポイントは、
選んだポイント
- 汚れ落とすクリーナーと、コーティング剤がセットになっていること。
- コーティング剤の効果が12ヶ月も持続すること。
- 値段が安かった事。(税込み650円ほど)
ヘッドライトの樹脂は、磨いて、キレイになっても、コーティングしないと瞬殺で黄ばみます。
なので、コーティング剤がセットになっていること、さらに、磨き剤とコーティング剤が別々になっている(1液ではない)事が重要です。
磨きとコーティングが1液になっているものの方が手軽ですが、なんか、リンスインシャンプーみたいで効果が中途半端な感じがするので除外です。勝手な思い込みかもしれませんが…。
さらにこの価格!これで効果があれば儲けものです。みんカラのパーツオブザイヤーで、コンパウンドレンズ部門No.1とのことなので期待大です。
では、磨いてみたいと思います。
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でも、ちょっとその前になぜヘッドライトは黄ばむのか?原因を確認します。
ヘッドライトに黄ばみが発生する原因は、主に紫外線の影響です。
ヘッドライトは、今の時代、ほとんどが樹脂でできています。樹脂は紫外線の影響を受けやすい物性です。
新車時は、紫外線に対して保護するために、コーティングがかけられていますが、あくまでコーティングなので、年数を経ると劣化して黄ばみ・曇り・濁りが発生します。
できる限り、延命させたければ、紫外線にさらさないことが重要です。
例えば、駐車時は、ガレージにしまう。ボディーカバーをかけるなどの対策が有効となるわけです。
残念ながら、自分は、青空駐車のため、ガッツリ紫外線にさらされたまま。なので、なすがままに黄ばんでいきます。
ヘッドライトの劣化が酷くなりすぎると、最悪、交換するしかなくなります。
ここでビックリするのが、ヘッドライトの価格です。想像するより、はるかに高いのです。
実際に、自分のアルファロメオジュリアのヘッドライトがキズついてしまって、見積もった時の価格は、パーツ単価(片側で工賃別)で30万以上しました。
なので、劣化を遅らせる対策をとれない方は、黄ばみが発生した時点で、早めの対処が必須となります。
いよいよクリーナーを使用してヘッドライトの黄ばみ取りをしていきます。
では、格安ヘッドライトクリーナー『ヘッドライトガチコート』の実力を試してみたいと思います。
まずは、現状の状況確認
今回、被験車となるホンダフィットは、車齢10年以上。さらに常に青空駐車の代物です。写真を載せますが、実物は写真で見るよりも酷い状況です。
かなり濁った状態です。ライトをつけても、ぼんやりと光っていて暗い感じです。これでは、夜道は危険です。
使用したヘッドライトクリーナのセット内容
今回、使用したヘッドライトクリーナ『ヘッドライトガチコート』のセット内容は、以下のようなものです。
セット内容
- ヘッドライトクリーナー 45ml
- ヘッドライトコーティング剤 5ml
- マイクロファイバークロス×1
- 不織布クロス×12
- 不織布クロス用のブロック(ヘルパー)×1
- ビニル手袋×1
- 取扱い説明書
内容量としては、普通車のヘッドライト左右で1~2台分となります。
ヘッドライトガチコートの使用手順
ヘッドライトガチコートの使用段取りは、磨き(汚れ落とし)工程とコーティング工程の2工程あります。磨きとコーティングに分けて説明します。
ヘッドライトガチコート 磨き工程
まずは、ヘッドライトの汚れ落としからです。
付属の手袋をして、クリーナーを良く振って撹拌します。
付属の青いマイクロファイバークロスに、ヘッドライトクリーナーを少量つけます。
ヘッドライトを磨きます。このクリーナーは、研磨剤も含まれていますが、アルカリ性成分配合のため、普通のコンパウンドよりも黄ばみを簡単に除去できます。
何度か擦るだけで、クロスが黄色くなり、汚れが除去できているのが実感できます。
磨くときのポイントは、クルクルと円を描くように磨かないこと。磨くとなると、ついつい円を描いてしまいますが、これはダメです。
直線的に縦横・左右に磨いてください。
これを、15センチ4方程度の範囲で繰り返し全体を磨いていきます。1度全体的に磨けたら、再度、汚れ・くすみが残っている部分を磨きます。
左右磨くのに要した時間は、約25分ほど。それで、ここまでキレイになります。
どうですか?かなりクリアになりましたよね?ここまでくれば、あとは、このキレイさを維持するためのコーティングだけです。
ヘッドライトガチコート コーティング工程
最終のコーティング工程です。この工程は、あっと言う間に終わります。
まずは、不織布のクロスを袋から取り出して、ヘルパーと言われるスポンジみたいなブロックに巻きつけます。
ここに数滴、コーティング剤をつけます。
液剤が乾かないうちに、ヘッドライトに塗っていきます。コーティング剤もクリーナー同様に、円を描いての塗り込みは禁止です。
端の方から、直線的に薄く塗り広げていきます。この時に同じ箇所を何度もなぞったり、行ったり来たりするとムラになるので、一回で仕上げる意気込みで塗ってください。
この手順通りやると、結構簡単にコーティングができます。コーティングされたヘッドライトはツヤツヤです。
どうでしょう?施工前の写真と比較してみてください。歴然の差です。これで、かかった費用は、600円ほどです。
この後、自然乾燥2時間で、軽く触れても大丈夫な程度になります。完全硬化までに24時間ほどかかるので、その間は、強く擦ったり、雨にかからないようにしてください。
完全硬化すれば、施工完了です。ここまで、約35分ほどで終了です。
未塗装樹脂部分のコーティングにも使用できます。
ヘッドライトガチコートのコーティング剤は、一度開封してしまうと、硬化が始まり長持ちしません。
内容量としては、たった5mlですが、非常にノビが良いので、ヘッドライトをコーティングしたくらいでは結構余ってしまいます。
そこで、未塗装樹脂部分のコーティングに使用してみました。これ、勝手にやっているわけではなく、パッケージにも使用できると記載されています。
残った薬液を、そのまま捨ててしまうのは、もったいないですからね。
塗った部分は、ワイパー下の樹脂部分。かなり白化が進んでいます。
左側が、軽くコーティング剤を塗布した部分。塗った直後なので濡れた感じになっています。
塗布後30分ほど経過。黒いままです。この時点ではコーティングがしっかりとされて、白化していたものとは思えません。
という感じで、黒々となります。余った薬液の使い道は、未塗装樹脂のコーティングに使用できます。
ヘッドライトのコーティングを開始する前に、どこをコーティングしようか考えておいた方が良いかもしれません。
ヘッドライトガチコートが使用できない場所・場合
パッケージに書いてありました。下記の場合は使用できないとのことです。
使用できな場所と場合
- 新車
- 外車・輸入車
- 車内樹脂パーツ
- ゴム・ガラス類
- メッキ部分
- ヘルメットやバイクのシールド
- 眼鏡・ゴーグルなど
- カーナビ・モニター
- オープンカーの幌
- 使用箇所表面に特殊加工されている場合
との事なので注意が必要です。ただ、この手のケミカル類は、輸入車不可の事が多いですが、多分使えると思います。(個人的な意見なので自己リスクですが。)
ヘッドライトガチコートを使用してみた、まとめ
今回は、ヘッドライトガチコートを使って、ヘッドライトの黄ばみをキレイにしてみました。
正直、この価格で、この効果は期待した以上でした。自分の車じゃないこともあって、できるだけ費用を抑えてキレイにしたかったので費用対効果としては抜群です。
ヘッドライトガチコートを施工した経験者として、注意点を上げるとすれば、
- 完全硬化まで24時間かかるので、天気の良い日に施工しなければならない。雨に注意。
- クリーナー・コーティングは、円を描くように磨いてはいけない。直線的に磨く。
- 余ったコーティング剤は、とっておけないので使いきる。使う場所をあらかじめ決めておく。
そんなところでしょうか。特に難しい事もないので、ヘッドライトの黄ばみが気になる方は、試してみても良いと思います。
投資金額は、たった、600円ほどです。
ということで、今回は、『ヘッドライトクリーナーを使用してヘッドライトの黄ばみをキレイにする』という内容の記事でした。
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