車のレザーシートは、個人的には、あまり好きではありません。はっきり言って、ファブリックシート派です。レザーシートは、なんと言っても、手入れが大変だからです。
ただ、車種によっては、レザーシートしか選択できない場合もあって、今、乗っているアルファロメオ ジュリアも、そんな感じでした。
ファブリックシート派とはいえ、レザーシートの車も今まで、何台か乗り継いできました。手入れしないと、どうなるかも知っています。車のシートは、ソファやバッグとは異なり、樹脂コーティングされているので、圧倒的に丈夫なのも理解しています。基本は、水拭きだけでOKだとプロの方々は言ってます。
でも、実際コーティングをするとしないとでは、もちが違います。これ経験からの導きです。
なので今回は、
この記事の内容は、こんな感じ!
- ソナックス レザーケアフォームを使った手入れの仕方
- オートグリム レザーケアバームを使った手入れの仕方
- ソナックスとオートグリムの比較・使い訳
- ソナックス・オートグリム使用後の艶感
という内容で書いてみたいと思います。
ケアする前の現状は、こんな感じです。細かなゴミが隙間に入り込んでます。事前に、このような細かなゴミは、掃除機や隙間ハケなどで取り除いておきます。
掃除機の隙間ノズルで、吸い取ろうとすると、ノズルの先端でレザーシートを傷つけてしまう場合があるので、注意が必要です。
シートのゴミがとれたら、助手席から取り掛かります。
助手席には、ソナックスを使ってみました。
関連記事:ヘッドライトの黄ばみ、600円くらいのケミカルで驚くほどキレイにできます。
ソナックス レザーケアフォーム
まずは、ソナックスの方から試してみます。
ソナックスは、ドイツのメーカーで、ヨーロッパNo.1のカーケアブランドです。
レザーケアフォームは、大体1,300円くらいで販売しています。汚れ落としと、保護の機能があります。レザーケアフォーム詳しくはこちら。
ソナックスの特徴
- 天然蜜蝋成分が美しい色艶を与え、しっとりしなやかな革の風合いを保ちます。
- 本革シート・内装品の汚れを落とすと同時に天然蜜蝋成分により、しっとりしなやかな風合いを保ち、劣化を防ぎます。
- 染料不使用で、全ての革色に安心して使えます。との事です。
ソナックス レザーケアフォームの使い方
では、手順を追って説明します。
step.1
シートを水拭きします。
固く絞ったフキンでシートを水拭きします。表面の汚れをさっと拭きとるイメージで強くこすりすぎないようにして下さい。フキンが汚れたら、良く水ですすいでキレイな状態で拭くようにしてください。
step.2
布などに適量取り出します。
今回は、スコットのショップタオルを使用しました。これに適量スプレーします。ソナックスは、スプレー式で泡状に出てきます。
step.3
塗り広げます。
シートに塗り広げていきます。ソナックスは結構、塗り広げが楽です。塗った部分は、やや艶がでてきます。できる限りムラにならないように均等に塗り広げます。
step.4
拭き上げます。
少し時間をおいて、表面が乾いたら、乾いた布で拭き上げます。拭き上げると、やや艶が強くなりますが、ツヤツヤな不自然な艶ではなく、自然な艶で違和感はありません。
ソナックス レザーケアフォームの感想
ソナックスの感触として、一番に感じるのは、塗るのが非常に楽だという事です。今まで色んなレザーケア用品を使用していきましたが、最も楽かもしれません。ノビが非常に良くてスーっと馴染んでいく感じです。
艶感も自然で、ツルツルと滑る感じもしません。ただ、それだけにコーティング被膜は薄いように感じます。実際、1か月ほどで、コーティングされている感が無くなってきますので、月1回程度の、頻繁なメンテナンスが必要かもしれません。
オートグリム レザーケアバーム
オートグリムは、英国王室御用達の品格溢れる、イギリスのカーケアブランドです。アストンマーチン・ジャガーなどの推奨ブランドになっています。
今まで、レザーシートの車には、必ずオートグリムを使用していましたが、このところ販売している店が無かったので、少々、ご無沙汰していました。たまたま立ち寄ったスーパーオートバックで販売していたので迷わず購入してきました。
効果が高い事が分かっているので、運転席に使用しました。レーザーケアバーム詳しくはこちら。
オートグリムの特徴
- 革をしっとりさせ、ツルツルと滑らず、『キュッという引き締まった感覚の表面仕上げ』が可能です。
- クリーニング成分とナチュラル・オイルに加えて、特殊な保護ポリマーが配合されており、従来のレザー・クリーム類には見られない撥水効果があり、シミや汚れがシートや内装に付くのを防ぎます。との事です。
オートグリム レザーケアバームの使い方
では、手順を追って説明します。
step.1
シートを水拭きします。
固く絞ったフキンでシートを水拭きします。表面の汚れをさっと拭きとるイメージで強くこすりすぎないようにして下さい。フキンが汚れたら、良く水ですすいでキレイな状態で拭くようにしてください。
step.2
布などに適量取り出します。
使用前にボトルを良く振ってから、布などに出します。以前使ってた時は、少し黄色味がかっていた気がしたのですが、真っ白なクリーム状です。
step.3
塗り広げます。
シートに塗り広げていきます。クリーム状なので、ソナックスほどは伸びませんが、少しづつ塗り広げていきます。柔らかめの布か、スポンジの方が塗りやすいかもしれません。
白いクリームを塗り広げるので、レザーの縫い目やくぼみに残ってしまいますので、これも良くなじませます。
step.4
拭き上げます。
少し時間をおいて、成分をレザーに浸透させます。時間にして10分ほど経過したら、キレイな布で拭き上げます。拭き上げても、ソナックスと比較してかなり艶が強く感じます。アップにすると、こんな感じの艶感になります。
step.4
艶がひけるまで待ちます。
オートグリムが決定的に違うのは、徐々に艶が落ち着いてくることです。説明書きには、『オートグリムの保護効果は、薬剤が浸透してから48時間後に発揮されます。』と書いてあります。24時間も待てば、画像のように艶が引けて、しっとりとした、落ち着いた感じに仕上がります。
オートグリム レザーケアバームの感想
オートグリムは、ソナックスと比較すると粘性が高いので、やや伸ばしにくさがあります。クリーム感があるので、レザーの縫い目などに残りやすく、ふき取るのが少々めんどくさいです。パンチングレザーなど、穴のあいた通気性を持たせたシートなどには、不向きかもしれません。
ただ、シート表面を保護してくれている感は、こちらの方が圧倒的に高いです。また、耐久性も3~6か月ほどと長く感じます。価格的には、2,680円程度とスプレータイプよりも高価です。長年販売されているのと、数多くの伝統のあるカーメーカーに支持されているのが信頼の証かと思います。
関連記事
欧州車の窓枠フレームの白いシミ、気になりませんか?
レザーシートの手入れの仕方のまとめ
今回は、レーザーシートの手入れの仕方に加えて、ソナックス レザーケアフォームとオートグリム レザーケアバームの比較もしてみました。まとめてみると、
- 塗りやすいのは ⇒ソナックス
- 価格が安いのは ⇒ソナックス
- 入手性が良いのは ⇒ソナックス
- パンチングレザーには ⇒ソナックス
- 耐久性が高いのは ⇒オートグリム
という感じになります。でっ、その結果、導き出された使い方として、
『使用頻度が高く耐久性が求められる運転席・助手席にはオートグリム』
『面積が広く、使用頻度が低い後部座席には、ソナックス』
というのがベストかなと思います。やっぱり、ちゃちゃっと塗りやすいのは、ソナックスだし、保護的な面で有能なのは、オートグリムだと感じたからです。
まっ、ゆったりと時間があれば、全てオートグリムでもよいかもしれませんが、自分なりには、作業量と相談した結果、そんなバランスにたどり着いたわけです。
どちらにせよ、保護してないよりは圧倒的に良いので、こまめなメンテナンスが、レザーシートを長持ちせるコツである事は変わりありません。
あとオートグリムを塗ると新品っぽいレザーのにおいが車内に漂いますので、苦手な方はご注意を。
ということで、今回の記事もここまでで、おわり”
\ 車とバイクを楽しむメディア /