両面テープを貼る時に、適正温度があるのを知ってますか?
特に、気温が低い時に貼り付けると、想定の粘着力を得られず、浮きや剥がれが発生します。
さらに、貼り付けてから、養生しなければいけない時間があるのも知ってますか?両面テープは、スグに付くものではないのです。
スポイラー類を、両面テープで貼付けた時なんかも、貼り付け方が悪いと、最悪の場合、風圧で脱落なんて事もありえます。
そんな事にならないために、今回の記事では、
- 両面テープを貼る時の適切な温度
- 両面テープを貼った後に、強度がでるまでの時間
- 両面テープを貼る時の適切な貼り方
を中心に、説明したいと思います。
両面テープを貼るのに適切な温度
まずは、貼る時の温度から説明します。屋外で使用する場合は、気温に左右されるので特に重要です。
結論から言うと、
両面テープが粘着力を発揮できる温度は、15℃以上の場合です。
- 10℃以上を推奨するメーカーもありますが、自分としては15℃以上を推奨します。
- 低温時でも粘着力を発揮できる両面テープもありますが、特殊なので除きます。
セロハンテープでもそうですが、テープ類を貼る時は一定の温度が必要です。
粘着面を触った時に、温度が高い時の方がベトベトしますよね。そのベトベトが重要なのです。
気温が低い時に、どうしても貼りたい場合は、ドライヤーやヒートガンで、テープと接着面の両方を温めておく必要があります。
ただ、養生中は雨にも濡れてはいけないので、冬であっても、晴れてて暖かな日に作業する事をオススメします。
強度が出るまでの時間
両面テープは、貼付け直後から使えるようなイメージを持っていませんか?
接着剤は、乾燥するまで待つのに、両面テープはスグに使ってしまう。
それ、大きな間違いです。
基本的に、接着剤も両面テープも、養生の時間が必要なのは同じ事。両面テープは、接着剤と比較して、初期接着が良好なだけと思ってください。
後で詳しく書きますが、両面テープも接着剤も、被着材になじむことで、粘着・接着強度を得る事ができる同類のものなのです。
つまり、両面テープも強度が出るまでに、養生の時間が必要ということになります。
養生に必要な時間は、
接着剤と同様に、両面テープも、最適な強度を発揮するまで、24時間程度は必要です。
その間は、できる限り力を掛けずに、ひたすら待つ事で強度が増します。
なので、貼付けを行うときは、養生の時間を考慮して、計画をたてなければなりません。
車のスポイラー類を貼り付ける場合なら、養生している時間は乗れなくなります。
両面テープの貼り方
では、実際に、両面テープの貼り方の段取りを説明します。
まずは、被着面のサビ・油分・汚れをキレイにしておきます。
サビ・汚れは目に見えますが、WAXや皮脂などの油分は見えないので、シリコンオフなどで除去しておきましょう。
油の上にテープを貼っても、貼り付きませんよね?。あれと同じなので念入りにキレイにしておきます。
脱脂をしたら、強く圧力をかけながら、被着面に両面テープを貼りつけていきます。
温度が低い時は、ドライヤー・ヒートガンで被着面と両面テープを温めておきます。目安気温は、15℃です。
ヒートガンを使う時は、被着面のパーツが溶けてしまったりするので、温度は低めに設定していください。
温めたら、手早く剥離紙をはがして、取り付け物を貼り付けます。
貼り付ける時は、しっかりと圧力をかけて被着材に押し付けていきます。
工場などでは機械で、設定の圧力をかけますが、DIYでは無理な話です。なので、指・手の平などで、できる限りの圧力を加えておきます。
そして、できる限り、その状態を維持して、強度が出る24時間を待ちます。
おもりを乗せておければ良いですが、車のパーツでは、そうもいかないので、マスキングテープなどで押さえ付けておきます。
少し大変ですが、これが最良の貼り方です。
両面テープを貼る時に、圧力と養生時間が必要な理由
両面テープが、被着面に貼り付くには、被着面に良くなじむ事が重要です。
ミクロ単位でみれば、平滑に見える被着面にも凸凹があります。
この凸凹に、圧力を加える事で、なじませ、それを維持して24時間経過すれば、なじみっぱなしになります。
なじみっぱなしになった状態が、強度を得られている状態と考えてください。
貼り付け過程で、充分な圧力と充分な時間を、維持できていないと、なじみっぱなしの状態にはなりません。
充分な圧力を加えて、維持する!ポイントはここになります。
まとめ
最後に、両面テープを貼る時に重要なポイントを、おさらいしておきます。
両面テープを貼る時のポイント
- 両面テープを貼る時は、温度に注意。
- 圧力はしっかりとかけ、保持する。
- 最低24時間は、荷重をかけない。
- 養生時間は、雨などで濡らさないようにする。
という事になります。
なので、貼る日は、温度が15℃以上で、24時間は雨が降らない日。
それに、車やバイクの外装パーツを貼る場合は、乗らない日である必要があります。
これで、強力に両面テープを貼ることができます。
最近の両面テープは、ネジの代わりになるくらい強度が強いものが多いです。
もし、剥がしたくなった場合は、
関連記事
強力両面テープを剥がすのは、破壊行為かも?→『両面テープの剥がし方』
という記事を見てみてください。
貼る前に、見ておいた方が良いかもしれません。
以上、両面テープの貼り方でした。
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