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塗装が垂れた時の修正方法。失敗してもリカバリーは出来る!

 

『クリアー塗装が垂れてしまったんです。』

その悲劇は、カーボンパーツにクリアを塗装している時に起こりました。

 

垂れたクリアー塗装

 

いつもは、ちゃんと垂れないで塗れるんですよ。

でもねっ、今回は、急に風が強くなってきて焦ったので…という言い訳はしてみますが結局のところ失敗です。

ですので、今回は、焦らず騒がす、塗料が垂れてしまった時の対処方法を書いてみたいと思います。

 

ちなみに、缶スプレー塗装の集大成をまとめた、決定版的な記事もあるので、よかったらどうぞ!

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誰でもできる塗料垂れの対処方法

 

今回、対処する塗料は、2液性のウレタンクリア。なので2液性限定のお話です。

ラッカースプレーとかであれば、下地近辺まで削って、リカバリーすれば良いのですが、2液性クリアだとそうもいきません。

塗膜が非常に硬く、下地まで削るには、とてつもない労力がかかります。そのうえ、中途半端に塗膜が残った状態で、上塗りをすると縮みが発生します。実に厄介なやつです。

その反面、塗膜が厚く硬いので、ペーパー掛けができるという特徴もあります。この性質を利用してリカバリーを行います。

では、リカバリーしていきます。

 

垂れた場所を特定します。

2液性クリアは、完全乾燥するまで、約5日ほどかかります。作業を開始するのは、完全乾燥後です。

まずは、垂れた場所を特定します。クリアの場合、目立って垂れた部分のみに目がいってしまうので他の部分も良く確認します。

確認したら、垂れた部分を大きく囲むようにマスキングテープを貼っていきます。

垂れた部分をマーキング

これは、耐水ペーパーで研磨する際に、

他の部分を研磨しすぎないようにする目的。それに、水をつけながら研磨するので、垂れた場所が特定しにくくなります。そのため、目印となるようにするという目的があります。

 

耐水ペーパーで研磨します。

耐水ペーパーを使用して研磨していきます。

この際、耐水ペーパーを、やや硬い平らなものに巻いて使用します。自分は硬質の発砲材を持ちやすい大きさにカットしたものを使用しています。

発砲ウレタン

耐水ペーパーを巻いて使う

垂れてしまって出っ張った部分を研磨していきます。耐水ペーパーの平らな面を使用して、出っ張った部分だけを研磨するイメージで進めていきます。

キッチン用中性洗剤を少しつけて研磨すると、楽に研磨できます。水分がなくなってきたら、水をたらしながら研磨します。

 

耐水ペーパーの番手は?

  • 出っ張りが大きめな時は、1000番。
  • 出っ張りが小さくなってきたら、1500番。
  • 周囲となじんだ出っ張りになってきたら、2000番にして垂れた部分の周囲も含めて研磨していきます。

 

もっと詳しい耐水ペーパーの番手の選び方はコチラを見てください。

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上記の順番で、研磨を行うと、この程度まで研磨ができます。

耐水ペーパーで研磨後

まだ、うっすらと垂れた跡が残ってますが、これ以上、出来栄えを追いかけると周囲を研磨しすぎて下地が露出してしまう可能性があります。なので、ある程度の妥協が必要です。

さらに次の工程で目立たなくなりますので安心してください。

 

最終仕上げのコンパウンドがけ。

この段階では、耐水ペーパーの研磨で、細かなキズがついている状態です。表面に艶はなく、白く濁っていると思います。

この状態からコンパウンドがけをしていきます。これも、粗目⇒中目⇒細目と順番につかって、艶を出していきます。

中目くらいまでくると、こんな感じになります。

コンパウンド研磨後

どうでしょう?この程度まで仕上がれば及第点じゃないでしょうか。

この程度の垂れであれば、ここまでのリカバリーに要する時間は、30分程度です。

このあと、細目のコンパウンドで磨いて、さらにWAXをかければ完成です。これで、垂れていたことさえも分からない程度になります。

 

まとめ

 

今回は、自分が塗装を失敗したのをきっかけに、リカバリー方法を書いてみました。

2液性のウレタンクリアに限った記事でしたが、他の塗装であれば、自分の場合、潔く研磨して塗装を剥いでしまいますので、リカバリーといえば、2液性のことです。

何度経験しても、失敗してしまうと、本当にキレイに修正できるか気が気じゃありません。やっぱり失敗しないように慎重に作業することが一番です。

という事で、皆様も失敗は、ほどほどに。

この記事もこれにて終わりです。

 

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