アルファロメオジュリアに格安リアルカーボンのミラーカバーを買ってつけてみた話②

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カーボンミラーカバーを付ける_アイキャッチ

格安のカーボンミラーカバーを、アリエクスプレスで購入して取り付けてみましたって記事の続きです。

やっと、続きを書くことができました。続きを書けたってことは、取付が完了したという事です。前編で失敗した、両面テープ剥がしからのリカバリの状況~取り付けまでをご報告します。

前編を読んでいない方は、こちらもどうぞ。

で、リカバリに先立ちまして、計画を変更しました。

当初の計画では、カーボンパーツにクリア塗装をして、取り付けるだけの予定でした。

でも、前編で失敗したことで、カスタムを少し追加することにしました。どうせ、裏透けの修正をしなければならないってことは、カラー塗装をしなければならないって事です。

 

そこで、新たに立てたテーマは、

『カーボンミラーカバーをジュリアGTA風味にしちゃいます。』です。

ジュリアのGTAは、クアドリフォリオの更に上の、特別中の特別モデルです。それに採用されているのは、カーボンミラーカバーではなく、リアルなカーボンミラーなのですが、写真を見た瞬間にこれだ!と思いました。

ジュリアGTAのミラー

GTAのカーボンミラーには、イタリア国旗がデザインされているのです。

これ、パクリます。しかも、カッティングシートとかではなく塗装で仕上げていきます。少々めんどくさい作業になるのは承知の上です。どうせやるなら、自己満足型のこだわりを出さなければなりません。

最初は失敗のリカバリをします。

新しい事、楽しい事やる前に、現実的な問題です。失敗のリカバリをしなければなりません。

現状の状態は、裏面の黒ゲルコートが剥がれて、スケスケの状態です。日にかざすと、カーボンのメッシュが良く分かります。これを修正するために、裏面を黒色で塗装していきます。

使うのは、ミッチャクロンとソフト99の、何かの時に使った、使いかけのブラックです。

まずは、裏面だけに塗装をしたいので、表面にはマスキングをしていきます。

マスキングができたら、シリコンオフを使って、塗装面の油分と汚れの除去をしていきます。

しっかりと油分等の除去ができたら、ミッチャクロンを薄く塗っていきます。ミッチャクロンは下地との密着性を高めるものです。これを塗布しておくだけで、塗装の剥がれがなくなります。薄く薄くまんべんなく塗って15分ほど乾燥させます。

ミッチャクロン

次は、ブラックで塗装します。これも薄く2度塗りしました。

ソフト99ボデーペンブラック
余ってた、ソフト99ボデーペンで塗装

無理に両面テープを剥がしたので、キズがありますが裏面なので、気にしないようにします。リカバリ完成。これでスケスケがなくなりました。

ブラック塗装後の画像
塗装できました。これでスケスケはリカバリしました。

裏面の塗装が終わったので、表面のピンクのマスキングテープを剥がします。無事表面には影響なく塗装ができました。

めざせGTA。イタリアンな国旗塗装

塗装下地つくります。

リカバリも終わって、ここからが楽しい、新しい事です。作業内容としては、塗装面の下地処理です。

まずは、足付けをします。本当は、ミッチャクロンを塗るので必要のない作業ですが、カーボン表面の凹凸修正の意味もあるので、自分は作業内容に組み込んでいます。

足付けとは、塗装の付きを良くする作業です。具体的には、水研ぎやすりなどで、表面の平滑状態(ツルツルな状況)から、ほんの少しだけ荒れさせるという内容です。

これをすることによって、荒れた部分に塗装が引っかかって剥がれにくくするというものです。

水研ぎやすりに、少しだけ中性洗剤を付けて、撫でるように研いでいきます。乾かすと、表面が白っぽくなっていますが、これが少々、荒れた証です。クリアを塗るとテカテカになるので白っぽくなって正解です。

足付け作業_水研ぎ後の画像
水研ぎすると、ツヤがなくなりますが、問題ありません。

イタリア国旗をイメージしてマスキングします。

頭の中にイメージを膨らませながら、イタリア国旗をどんな配置にするのかマスキングテープで形を作っていきます。できる限り、GTAのそれに、近づけたいので写真も見ながら、マスキングします。

こんな感じでしょうか?青いマスキングは形のイメージのためのものなので、塗る時は剥がします。マスキングテープ上の線は、国旗の塗り分け部分です。

これを囲むように、黄色いマスキングテープを貼っていきます。これは、キレイに塗り分けラインが表現できる専用のマスキングテープです。黄色のマスキングで、青いマスキングの周囲を囲んだら、青いマスキングは剥がしてしまいます。

マスキングテープで縁取り
普通のマスキングテープでマスキングした状態

塗り分け部分以外はもったいないので、普通のマスキングテープ(ピンク)で覆います。これでマスキング作業は終了です。

塗装作業に入ります。

イタリア国旗の色である、白とか赤とかは、下地が黒いカーボンのままだと発色がキレイにでません。なので、塗装下地を作ります。化粧で言えばコンシーラー的な感じでしょうか。

一層目にホワイトプラサフを塗装します。プラサフは、極薄パテを塗装するみたいなものですが、下地色の隠蔽性が高いので、塗装の下地に使用します。こんな感じに塗れます。

プラサフ塗る画像

プラサフを塗ると、艶消しの白で、こんな感じに塗れます。

プラサフ塗った画像

プラサフが塗れたら、ついに塗り分けをしていきます。まずは、弱い色の白から塗ります。白を塗る部分だけ出した状態にして、他をマスキングして塗装します。サフの色も白なのですが、カラーペイントとは、塗装面の強度とかツヤとかが異なるので、カラーペイントを重ねていきます。

ソフト99ボデーペンホワイトを塗装

次に、赤部分を塗るのですが、先ほど塗った白部分もマスキングで隠さなければなりません。なので、白塗装が乾くまでしばし待ちます。乾いたら、赤塗装する部分だけ残して、他の部分をマスキングします。

赤の塗装_高耐久ラッカースプレー

使った塗料は、この頃、お気に入りの『アサヒペン高耐久ラッカースプレー』です。基本的には、ソフト99かホルツの塗料を使うのですが、車に無い色はラインナップにないので、この塗料を使うようになりました。発色も良くて、下地の隠蔽性も高いです。

最後に塗った緑の部分も、この塗料を使いました。白・赤ときて最後の緑です。同じように、赤の塗装が乾くまで待って、緑を塗る部分以外をマスキングして塗装します。

緑の塗装_高耐久ラッカースプレー
緑まで塗った状態

最後の緑まで塗れました。この状態で半乾きするまでまちます。大体5分くらい。

マスキングテープを剥がす

まずはピンクのマスキングテープを剥がします。ここは実際には、塗り分けには関係ないところなので、荒めに剥がしてOKです。

で、次は緊張の塗り分け部分のマスキング剥がしです。塗料の境目が、くっついて剥がれてしまわないように、やや上に引っ張りながら剥がしていきます。

イタリア国旗の塗り分け完成

おっー。キレイに塗り分けできました。少しバリっぽいのがでてますが、素人作業なので良しとします。でも、これで終わりじゃないですよ。もっとキレイになります。

このあと、最後の塗りがあるのですが、完全に乾燥させてからじゃなきゃいけない塗りなので、このまま3日ほど乾燥させます

完全に乾燥したら、最後の塗りに入ります。ここで使用するのが、ホルツの2液性ウレタンクリアです。少々、価格は高いですが、1度使ってしまうと、普通のラッカー系のクリアは使えないほどツヤが違います。

ウレタンクリアを塗装

3回ほどウレタンクリアを塗り重ねました。ツヤもさることながら、塗膜が厚くつけることができるのも魅力です。少し普通のスプレー缶とは使い方が違いますが、塗りあがると、こんな感じにテラテラになります。どうですか?このツヤ。ラッカーじゃ出せませんよね。

ツヤツヤの感じで塗りあがった

他の記事で、詳しい使い方とか、ホルツとソフト99のウレタンクリアの比較もしているので、興味のある方は見てみて下さい。

このあと、完全に2液性クリアが乾燥するまで待ちます。自分の場合は、1週間ほどおきます。それから、コンパウンドで最終磨きを行って、さらにツヤツヤ・テカテカにして完成です。

カーボンミラーカバーを取り付けます。

やっと、取り付けです。リカバリから始めて、大体2週間ほどかかりました。

かなり昔の事のように感じますが、1番最初の作業で、両面テープを剥がしてしまったので、貼りなおします。剥がした両面テープは異常な薄さであったので、それに合わせて、薄いけど信頼できそうな両面テープを選びました。

選んだのは、エーモンの軽量小物用の両面テープ。厚さ0.3mmとかなり薄いです。

カーボンミラーカバーは、両面テープ無しでもカポッとはまる感じの構造なので、軽量小物用でも十分すぎるかなと思います。

エーモン工業_軽量小物用両面テープ

さっそく貼り付けます。裏面の外周をぐるっと貼り付けました。少し余ったので、中央にも貼り付けます。

ミラーカバーの裏面に両面テープ

カポッとはめる形状なので、両面テープの剥離紙をはじめから剥がしておくと、はめる途中でくっついてしまいます。

なので、嵌めてから剥離紙を剥がす事になります。剥離紙の端っこだけ、取り出せるように、表面に折り込んで、マスキングテープで固定しておきます。

ミラーカバーの裏面に両面テープ2

カバーをはめて、バランスを見ます。良き位置に決まったら、両面テープの剥離紙を端から剥がしていきます。隙間から抜き取るようなイメージです。途中で切れてしまうと、取り出せなくなるので少しづつ、ミラーカバーを浮かせながら抜き取ります。

全て剥がし終わったら、ついに完成です。どうですか?

ミラーカバーを取り付けた方の、みんカラとか見ていると、隙間が大きいとか書いてありましたが、これに関しては問題なさそうです。上から見ると、こんな感じ。白いボディーカラーは見えません。

カーボンミラーカバー完成_上面

前から見ても、問題なさそうです。ウィンカーの隙間からも、白いボディーカラーは見えません。

カーボンミラーカバー完成_前面

まとめ

これで、完全に完成です。少し問題もありましたが、ある程度満足のいく結果になったと思います。ベースが格安の中国製でしたが、もともとの仕上がりが良かった事が幸いでした。

当初の予定通りではありますが、ミラーだけ、だいぶジュリアGTA風味になりました。フェンダーに輝く、クアドリフォリオマークと相まって、普通グレード以下の、ベースグレードのジュリアが少々、恥ずかしそうでもあります。

coro-sukeのジュリアも、リアスポ・フロントスポイラー・ミラーカバーと、かなりカーボンパーツが占めてまいりました。そろそろゴテゴテ感が否めない状況になりつつありますので、そろそろ内装にでも手を付けてみようかなっとも思います。

と言いながら、フロントグリルのVラインも、ブラックアウトしたいなと思う今日この頃なのであります。

あっ、あと、屋根に乗っかているシャークフィンもカーボンにしたい!。と、結局、色々あります。

ということで、長くなりましが、今回は以上です。お付き合いありがとうございました。

 

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