大切に乗ってきた車を売るなら、少しでも高く売りたいものです。
車を売るタイミングは、人それぞれ理由がありますが、売る時期によって買取価格は変わってきます。もし、売るタイミングと高く売れる時期を合わせられれば、お得に売る事ができます。
車が一番高く売れる時期はいつ?
車が高く売れるのは、需要が高まる時期の1~2ヵ月前です。中古車屋さんが繁忙期を迎える前に仕入れを積極化するタイミングだからです。
下のグラフは、中古車の登録台数を月ごとにまとめたものです。(コロナ期間中はイレギュラーな動きをしたため除外)
このグラフをもとに、高く売れる時期を考えてみます。
車が一番高く売れるのは、1・2月
見ての通り、3月の販売数が突出して上がっているのが分かります。
3月と言えば、4月~就職や転勤・進学などで新生活をスタートする時期です。人が動けばライフスタイルも変わって、車が必要な人も増えるわけです。
また、自動車関連の会社の多くは本決算を迎える時期でもあります。駆け込みで数字を残さなければならない時期にあたります。
多少無理してでも買取件数を増やす傾向にあります。
この時期は年間で一番の需要期+各社の決算期にあたるので、交渉次第では、高価買取が狙えそうです。
次に高く売れるのは、7・8月
販売台数のグラフを見ると2番目の山が9月にあります。
9月は転職・転勤による人の移動や、収入面でも夏のボーナスがあるので、販売台数も上向く傾向にあります。
3月とは、かなり差がありますが、需要が高まる時期であることは間違いありません。
3月の需要期に向けて、それより1~2ヵ月前の7~8月は、車の買取金額が上昇する時期になります。
また、中古車販売店や買取店の半期決算がまとまる時期でもあります。
半期決算前に、売り上げを伸ばそうとするため、若干の買取金額の差が発生します。
車を売るのに適さない時期はいつ?
逆に売ると損になりやすい時期はいつなのでしょうか?
買取価格が下がるのは、中古車が売れない時期の前と、在庫がダブついている時です。
4月は高く売れない
4月は、高需要期の3月を終えたばかりの月です。
反動で需要も落ち込む月になります。それに加えて中古車業者は、3月に向けて狙いを定めて仕入れた車の売れ残りで在庫過多になっている状況です。当然仕入れ量も減り、買取価格も下落します。
さらに、4月の車売却には税金の問題もからんできます。
4月1日時点で車を所有している人に、自動車税を支払う義務が発生します。
4月に車を売る場合、自分の所有物でもない車の税金を1年分支払うことになるわけです。
買取店では、買取金額に未経過分の税金を上乗せしてくれるところもありますが、微々たる金額が戻ってくるだけです。また軽自動車には、還付制度はないので丸々、損する事になります。
12月も高く売れない
12月は、冬のボーナスの時期ですが、それ以上に出費がかさむ時期でもあります。
また、年末の忙しさなどから大きな買い物を避ける傾向にあります。住民票や印鑑証明などのちょっとした書類を用意するのも面倒な時期でもあります。
1月になると、車の年式も1年古くなるので、中古車販売店としては販売上不利になる時期でもあります。そのため、仕入れを控える傾向にあるのです。
まとめ
車の買取金額は、需要により上下動します。
ただ、車を売るタイミングや切っ掛けは、車検前や、走行距離が10万キロを超える前など人それぞれです。
また、モデルチェンジや、ライバル車が発売されるなど、時期とは別に買取金額が下落する要因も考えられます。
損をしないためにも、売ろうと思ったタイミングで、一度、査定をしてみるのも良いかと思います。
大体の買取会社は、無料で査定をしてくれるので、その時点の買取価格を把握することができます。買取価格が分かれば、買い替えの資金繰りなども検討しやすくなります。
一括査定サイトを使用した場合、電話がなりやまない状況になることもあります。できれば、信頼できるサイトを使用することをオススメします。