中古車を購入する時は、中古車屋さんで購入するのが普通ですよね。
でも、もっとお得に、安く購入する方法があるの知ってますか?
それが、オートオークションに参加することなのです。
オークションと言えば、ヤフオク!とかラクマが思い浮かびますが、それとは違って、中古車屋さんが、仕入れのために使うオートオークションに参加するのです。
中古車の流通経路を簡単に書くと、こんなイメージです。
ー中古車屋さんが仕入れで使うオークションで購入するのだから、中古車屋さんで買うより安いのは当たり前ー
それが、中古車をお得に、安く購入できる秘密なんです。
実際、自分も今まで2台ほど、オートオークションで購入しています。
購入したい車の市場価格が、予算を超えていたために、オークションに頼ったわけです。
そんな感じで、同じ予算であれば、中古車屋さんで購入するのは難しかった車が購入できるのです。
ただ、少しだけ問題があって、このオートオークション、オークション会場に登録して、認められた業者しか参加できないのです。
誰でも参加できたら中古車屋さんが成り立たなくなりますから。
なので、このオートオークションに、個人で参加するためには、オークション会場に認められた代行業者に依頼する必要があるのです。つまりは、代行費用がかかります。
それでも、中古車屋さんで購入するよりも安く購入できる、このお得な購入方法を、少し詳しく説明してみます。
オークションに参加する方法
はじめに書いた通り、一般の人は、オークションに参加する資格はありません。
オークションに参加するには、オークション代行業者にお願いするしかありません。
ネットで『中古車 オークション代行』などと検索すると、結構な数の会社がヒットします。その中から、依頼する会社を選びます。
では、オークションに参加するための第一段階である『代行業者を選ぶポイントと契約方法』を説明してみます。
1)オークション代行業者を探す
ネットで検索した会社の中から、
優良でしっかりとした対応をお願いできるところを選ばなければなりません。
経験上、業者選びのポイントとして、以下のような事が重要かと思います。
しっかりとした会社であること
業者によっては、マンションの1室で会社としての体裁をもっていないところもあります。
それでも長く続いているところなら良いですが、見極めが大事です。
代行費用が安い事
業者によって代行費用に結構な幅があります。
購入金額がいくらであっても、一律5万円というところもあれば、購入金額に対してパーセンテージで費用がかかるところもあります。自分が購入するターゲット金額で計算してみて安い会社を選んでください。
オークション会場の網羅率が高いこと
中古車のオークション会場は全国にあります。小さな会場まで合わせると140近くあるようです。
代行業者によっては、カバーできる範囲が狭い会社があります。入札は可能であっても、現地に人の派遣がないため、物件の下見ができないという場合もあります。
名義変更・登録代行の体制がしっかりとしていること
自分でできる方は、問題ないですが、車の登録は面倒なものです。その場合、登録を代行業者にお願いしなければなりません。
名義変更登録費用も重要ですが、自分の住んでいる近くに、登録する提携の会社があるかなども重要になります。町の自動車修理工場が提携先だったりします。
その他のオプションの充実度合
業者によって、保証制度などのオプションサービスを用意しています。
オークションでの購入は、中古車屋さんでの購入ではないので、故障しても、基本的にオウンリスクとなります。そんな時に、独自の保証制度があるのは有利です。
どうでしょうか?良さそうな代行業者は見つかりそうですか?
2)代行業者との契約
自分の目的にあった代行業者が見つかったら契約をします。
契約手順は、代行業者によって違いますが、ネットで見つけた業者の場合だと基本的に、書面・ネット・電話でのやり取りとなります。
中古車店が代行業もしている場合を除いては、直接会う事は、あまりないと思います。
具体的な手順としては、
step.1
契約書の請求をする。
step.2
契約書を記入して、免許証、印鑑証明のコピーと一緒に送付する。
step.3
内金を入金する。(成約しなかった場合は戻ってきます。)
これで、契約完了です。ここまでくれば入札の依頼ができます。
この段取り例は、自分が経験した中の一例なので、業者によって異なります。
印鑑証明のコピーなど提出が心配になるものもありますが、業者としても、成約したはいいけど、入金されないなどのトラブルを防ぐための、最低限の担保かと思います。
入札から落札までの手順
代行業者と契約できたら、いよいよ入札ができる状態になりますが、ここは、一呼吸おいて落ち着きましょう。
再度、自分の希望条件を整理して置くことが、重要です。ここがブレると、希望の車種とは違うものや、高い価格で入札してしまったりします。
自分も、欲しいっ!という気持ちが勝ってしまって、失敗した事があるので、しつこいですが、くれぐれも注意してください。
1)入札する車の希望をまとめる
入札希望価格を設定する際は、落札時に、消費税・陸送代・入札代行費用・登録代行手数料などの付帯費用もかかるので、合わせて考慮が必要です。
費用名目 | 費 用 |
車両本体価格 | 落札された金額です。入札する場合は、この金額を提示します。 |
消費税(10%) | 落札価格は、外税なので、別途消費税が必要です。 |
月割り自動車税 | 車検残がある車を落札した場合、残り分の自動車税の支払いが必要です。 |
リサイクル料 | 自動車リサイクル用の費用です。車種により異なります。 |
代行手数料 | 代行業者に支払う費用です。 |
落札手数料 | オークション会場に支払う費用です。8000円程度です。 |
陸送代 | オークション会場から指定の場所まで車を運ぶ運賃です。 |
登録代行 | 自分で行う場合は不要です。 |
車庫証明費用 | 自分で行う場合は不要です。 |
代行業者によって、各費用が異なりますので、費用が分かった時点で、エクセルで表を作成して自動計算できるようにしておくと、毎回の入札金額を設定するのが楽になります。
車両代は安く感じても、トータル面で、こんなに高額になるのかと驚く事にならないように注意しましょう。
購入したい車の条件は、第3希望くらいまで用意しておいた方が早く車を見つけられます。条件の決定方法としてはこんな感じです。
これで、ブレずに、入札ができるはずです。何回か入札していると、希望も変わってくる可能性があるので、その場合は再度見直します。
2)入札する車を探す
希望条件が決まったら、いよいよ入札物件探しです。
探す手段として、代行業者によって2パターンあるようです。
- 出品票を見る事のできる、サイトのパスワードを教えてもらって自分で探す。
- 目的の車種・グレードを伝えておいて出品されると連絡が入り、出品票を見せてもらえる。
どちらの手段にしても、国産車であれば、想像以上の台数が、毎週出品されます。なので、希望の車種を探す事も難しくはないと思います。
お目当ての車種が出品されたら、次は出品票の確認が必要です。
出品票とは、出品された車の評価書みたいなものです。各オークション会場の検査員が車の内外装の基本的な傷や瑕疵を評価したものです。
画像は、架空の出品票です。オークション会場によって、記入方法や使用される記号が異なります。これに、数枚の写真がセットになっています。
オートオークションでは、この出品票を元に、車の状態を判断して入札価格を決める事になります。
3)入札依頼をする
希望に合致する車が見つかったら、ついに入札になります。
代行業者に入札依頼するにはメールで、
自分の名前・入札したい車が出品されているオークション会場名、出品票の番号、車種、入札の上限金額 などを伝える必要があります。
代行業者によっては、現地で車両を下見してくれるサービスを行っています。希望する場合は、下見希望と気になる点なども伝えておきましょう。
下見に関しては、メインどころのオークション会場では無料ですが、その他は、有料のところがほとんどです。費用も合わせて確認しましょう。
下見を依頼しておくと、オークション当日に連絡が来て、状態を教えてくれます。また、メールで出品票には、掲載の無い部分の写真も送付してくれますので、詳細なチェックを行う事ができます。
入札当日に、落札できたか、できなかったかの連絡が来ます。
無事落札できたら、代行業者の指定通りに支払いを行い、手続きなどを進めます。
4)落札できなかった場合
落札できなかった場合は、仕切り直しになります。とにかく焦らないことが重要です。
まずは落札できなかった要因を確認します。
- 他社が自分の希望価格よりも高い価格で落札した→競り負けた
- 流札になってしまった。
- 出品キャンセルが発生した。
のどれかだと思います。
流札とは、出品者が想定する金額を下回る入札額しかなかったため、流れてしまった競りという事です。
出品キャンセルになる場合は、事前に定額(競りではない)の一発出品などに出されていて、そこで売り手が決まってしまった場合などが考えられます。
1・2の要因の場合、ともに、自分の希望入札額が低いのが敗因です。競り負けた場合、落札された金額も教えてもらえると思うので、それも次回の参考にしましょう。
毎週、相当数の出品があるので、希望に合致する車を落札できるまで頑張りましょう。
主要なオートオークション会場の開催日
- JU 東京
- HAA 北海道/仙台/東京/名古屋/関西/九州
- ZEROカーセレクション 仙台/新潟
- USS 横浜
- TAA 近畿/広島/九州/南九州会場
- JU 埼玉/静岡/三重/山口/長野
- アライオートオークション仙台
- CAA 東京/東北/岐阜
- ZIP 東京
- ZEROカーセレクション 神戸/広島
- JAA 葛西
- USS 札幌/東北/新潟/神戸/福岡
- JU 秋田/茨城/石川/長崎/熊本/大分
- BCNオークション
- ヒーロー
- CAA中部会場
- ベイオーク
- USS 東京
- TAA 北海道/東北/関東/中部会場
- JU 福島/群馬/神奈川/富山/愛知/広島/宮崎
- アライオートオークション 小山
- ハナテンオートオークション 大阪
- LAA関西会場
- ZIP 大阪
- USS 埼玉/名古屋/大阪
- JAA つくば
- JU 札幌/宮城/栃木/千葉/新潟/島根/福岡/鹿児島
- アライオートオークション ベイサイド
- KCAA山口
- ZEROカーセレクション 千葉/茨城/博多/鹿児島
- USS 群馬/北陸/静岡/岡山/四国/九州
- JU 山形/山梨/ 岐阜/奈良
- TAA 横浜/兵庫
- ZIP 東京
など、全国で開催されています。特に出品台数が多い会場を赤文字にしました。
USSが最大手なので、中心になりますが、会場によって輸入車が多いところや、トヨタ車が多いところなど特徴がありますので、お目当ての車次第で、色んな会場の物件を探してみてください。
注意点とまとめ
いかがでしょうか?代行会社によって、流儀が異なると思いますが、大体の流れとしては、こんな感じです。
そこまで、レアな車種やグレードでなければ、入札開始から、半月ほどあれば希望の車が落札できるのではないでしょうか。
自分の場合は、レア車を探していたこともあって、4か月ほどかかった事もあります。普通の中古車店の在庫を購入するのと違い、時間の余裕が必要かもしれません。
もし、車検切れ間近で、買い替えを検討をしているなら、注意が必要です。
また、支払いにローンを組む際などは、事前の申請が必要です。落札から支払いまで、時間がタイトです。しっかりと支払いの計画も立てておきましょう。
車を受け取ったら、致命的な瑕疵がないかを良く確認して、メーカー保証のある車であれば、保証継承の手続きをディーラーで行ってください。
メーカー保証期間外の車であれば、代行業者のオプションの保証制度などを利用するかも、検討しておきましょう。
不安なところ、不明な点があれば、代行業者に都度聞きながら進めれば問題は、起きないと思います。代行業者は入札のプロなのでサポートもしてくれるはずです。
1度、オートオークションに参加してしまうと、出品されるリストを見るのが楽しみになってきます。入札日は、ソワソワして連絡を待つ事になります。
皆様も、オートオークションで、良い車に出会える事を願っています。
以上で、今回の記事は終了です。
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