車を純正色で、補修したり、パーツの塗装をしたいけど、
カーペイントスプレーの色が見つからない。メーカーがラインナップしていない。
マイナーな車なうえに、マイナーな色だし、仕方ないっか...。
と、落胆しているあなた。諦めないでください!。そのカラーペイント入手できます。
マイナーな色のカーペイントを手に入れる方法
輸入車好きの自分の場合、通常ラインナップの中には、お目当ての色が無い事は、はじめから分かっています。だから、店頭では探しもしません。
ただ、国産車の場合、もう一押し探す手段があります。
もし、あなたが、ソフト99のラインナップ内を探して諦めているのなら、武蔵ホルト(ホルツ)の方も探してみてください。
両社とも、同じように見える、製品ラインナップですが、ソフト99になくてもホルツで見つかるなんて事が、良くあるようです。
例えば、日産マーチのオレンジは、ホルツだけ(タッチアップペンを除く)にラインナップされています。
自分は、KTMのバイクを塗装するのに使用したのですが、その当時、オレンジカラーで通常ラインナップされているのは、これだけだったのを記憶しています。普通は、塗料の色とキャップの色を合わせてありますが、白いキャップなのは、マイナーな色の証です。
という感じで、一社だけで諦めないで、『ソフト99でだめならホルツ』を、『ホルツでだめならソフト99』を探してみるという手段があります。
カー用品店の場合、イエローハット・ジェームスは、ソフト99ですが、オートバックスは、ホルツなので、ハシゴしてみるのもいいかもしれません。
ちなみに、カラースプレーは、ソフト99の場合、『ボデーペン』、ホルツの場合は『カーペイント』という品名になります。
ソフト99・ホルツのどちらもラインナップされていない場合
ソフト99も、ホルツも、探してみたけど無かったよ…。それでも、諦める必要はありません。
もっと、確実な手段があります。なんと、両社とも特色の調色をしてくれるのです。しかも設備がある店舗であれば、その場でです。
画像は、店頭に設置されていた、ソフト99のものです。真ん中にある台が、調色の重量を計測するもので、右にあるレバーが付いたプレス機が、充填するための設備です。
- ソフト99⇒ボデーペンオーダーショップ
- ホルツ⇒MINIMIX(ミニミックス)
と、2社で呼称が違いますが、基本的には同じようなシステムです。
両社とも、対応色数は異なるものの、世界の自動車メーカーの、車色をデータ化していて、それをもとに、原色を調色して、色を作ってくれます。
詳しくは、以下の通りとなります。
ソフト99 ボデーペンオーダーショップ
- 対応カラー数:12,000色以上
- 取扱い店舗:イエローハット・ジェームス・一部のホームセンターなど約340店舗(L.R.W.調べ)
- 特徴:ボデーペンと同様、仕上がりが美しいストレートアクリル樹脂塗料を採用
- 成分:合成樹脂(アクリル)・顔料・有機溶剤
- 容量:300ml 塗り面積:約0.9m²~1.4m²(2~3回塗り)
ホルツ MINIMIX(ミニミックス)
- 対応カラー数:9,500色以上
- 取扱い店舗:オートバックスを中心に約250店舗
- 特徴:少ない塗装回数で下地隠蔽が可能。塗装面の乾燥時間が早く、作業効率UP
- 成分:ニトロセルロース・合成樹脂(アクリル)・顔料・有機溶剤
- 容量:260ml 塗り面積:約0.5m²~0.9m²(2~3回塗り)
どちらの塗料も、塗装前に色が合っているのか、いらないパーツに塗装してみて確認するのと、良く攪拌してから使用する必要があります。
カーペイントの特注色の注文方法
特注色を注文するには、まず、自分の車の色が何色なのかを確認する必要があります。カラーナンバー(色番号)は、ほとんどの場合、車のコーションプレートに記載されています。
- トヨタ⇒ 202とか035とか数字の事が多いです。
- ホンダ⇒ NH509とかNH526Mとかアルファベットと数字の組み合わせが多いです。
- 日産⇒ 002とかKH5など、数字だったり、アルファベットと数字の組み合わせだったりします。
詳しいカラーナンバーの確認方法は、コチラをご覧ください。
関連記事車のカラーナンバー(カラーコード)の調べ方
カラーナンバーが確認できたら、特注色の設備が設置されている店舗を確認します。設置店舗は、ソフト99・ホルツともに各社のWeb.で確認する事ができます。
店頭で購入する場合
店舗では、定番色が陳列されている中に、特注色用のスプレーがあるので、このままレジに持っていきます。(一部店舗では、別在庫している場合があるので、その場合は店員に確認します。)
レジで、カラーナンバーを聞かれるので、自動車のメーカー名とカラーナンバーを伝えると作成をしてくれます。
大体、作成は30分でこんな感じに出来上がります。キャップに手書きでカラーナンバーを書いてくれます。
ネットで購入する場合
ネットで購入する場合は、こんな感じになります。下のリンクは、フィアットとアルファロメオの特注色の例です。こんなマニアックな車種まで対応しています。
ソフト99のボデーペンオーダーショップでフィアットのペイントスプレー
ホルツのMINIMIXでアルファロメオのペイントスプレー
リンク先の画面で、ソフト99の場合は、『ソフト99特注色+カラーナンバー』。ホルツの場合は、『MINIMIX+カラーナンバー』で検索してもらえれば購入が可能です。
特注カーペイントのデメリット
特注色でなくても、同じ事ですが、市販のカーペイントは、純正色に、かなり近い近似色だという認識をもっておいた方が良いと思います。全く同じ色では、ありません。
プロの板金塗装屋さんでさえ、何度も繰り返し調色を行って、塗装色を決定するのに、それを市販で実現しようと思っても無理な話です。
車齢を重ねた、車であれば、色も褪せてきているし、艶感も異なるわけですから。
それを、理解したうえで塗装をする必要があります。例えば、マスキングをボディのデザインラインに沿って貼って、境目を目立たたなくするとか、ボカシ剤を使用するとかの手立てが必要なのです。
また、特注色は、普通のペイントと比較して、コスト高になります。手間がかかるので当たり前かもしれませんが、本数を多く使う場合には痛手です。バイクのオールペイントなどを考えているのであれば、定番カラーを選ぶことをオススメします。
塗装の方法
塗装方法は、各社の定番のペイントスプレーと同じです。
注意点と言えるのは、ホルツの場合、定番カラーは、300mlですが、特注色は、260mlなので塗装面積が若干少なくなる事くらいです。
詳しくは、缶スプレーで車・バイクを塗装する段取りをまとめた記事がありますので、そちらをどうぞ!
【詳細版】缶スプレー塗料でキレイに塗装する方法
続きを見る
まとめ
ソフト99の『ボデーペンオーダーショップ』、ホルツの『MINIMIX』ともに、輸入車や、旧車乗りには、すごく有難いサービスです。
自分で塗装したいけど、塗料が無いという悩みを一気に解決してくれます。
取扱い店舗もどんどん増えているようです。カー用品店に出かけた際には、小さな板金塗装屋さんみたいな設備がありますのでスグに分かるはずです。
設置店舗が、近くにあることが分かっていれば、いざという時に役に立つので、覚えておいて損はないと思います。
以上、カーペイントの特注色の特徴と注文方法の記事でした。
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