春・秋の通勤時に、フロントガラスが光ってしまって、カーブミラーが見えないとか、信号が見にくいとか、経験した事ありませんか?この時期は、朝の太陽の光の角度が低く、特に見にくくなる傾向にあります。
さらに、冬になれば、暖房もつけますので、ガラスの曇りにイライラさせられる事もあります。これって、フロントガラスの内側の汚れなんです。
でっ、そんな時、その辺にある、ティッシュとか、適当な布で拭いてみるのですが、汚れを伸ばすだけだったり、拭きムラができたりして、結局はキレイにならないし、余計にひどくなることもあります。なんで、拭いているのにキレイにならないのでしょう?
という事で、今回は、困ったフロントガラスの汚れをキレイにする方法を2パターン書いてみたいと思います。
フロントガラス(内側)の汚れの原因
車内側のフロントガラスの汚れの原因は様々ですが、こんな事が考えられます。
- 車内を舞うホコリ
- タバコを吸う人であれば、タバコのヤニ
- フロントガラスを触ってしまったら、手垢や皮脂類がつく
- 外気の導入で車外から侵入してきたオイルミスト
- 車内清掃の時に噴霧する艶出し剤やレザーシートクリーナー
- 上記の汚れが混ざって定着した複合汚れ
などがあげられます。水で拭けば落ちるような汚れもありますが、ほとんどが油性の汚れです。
フロントガラスの汚れをキレイにする方法
フロントガラスの汚れが目立ってくると、濡れた雑巾などで拭きがちです。これは、これで一瞬キレイになってように思いますが、日にあたると、キレイになっていない事に気づきます。
汚れには、水で拭き取れるものと、そうでないものがあって、大体の汚れは水では拭き取れないものです。例えば皮脂などは、水拭きや、ティッシュなどで拭き取ったのでは、塗り広げるだけとなります。
根本的にキレイにするには、油分を分解して洗浄する必要があります。では、どうしたらキレイになるのでしょうか?
キレイにする手段① エタノールを使う
油分をふき取るのに良く利用されるのが、エタノールです。薬局などで入手が可能です。薬局で販売しているエタノールは、無水エタノールと消毒用エタノールがあって、濃度が異なります。
無水エタノールは、読んで字のごとく、水を含まないエタノールで純粋なものです。対して、消毒用エタノールは、水を20%含有したものとなります。
どちらも、油分を落とすには有効ですが、拭きのこしを残さないためには、無水エタノールの方が有効かと思います。
ちなみに消毒用エタノールには手肌にやさしくなるように、添加剤が含まれている事もあります。そう、考えるとやっぱり、無水エタノールですね。
では、さっそく汚れを落としていきます。
事前に用意したいのはコレ
- 無水エタノール
- バケツ+ぬるま湯
- キレイな雑巾
- Scott ショップタオルか、マイクロファイバークロス
用意できたら、キレイにしていきます。
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1水拭きします。
まずは、埃などの汚れを落とします。これは、難しく言うと、水性の汚れ。簡単に言うと、水拭きで落ちる汚れです。これを固く絞った雑巾で拭いていきます。
汚れた雑巾は、都度、バケツのぬるま湯ですすぎ、きれいな状態で拭いてください。この手順で、できるだけ目に見える汚れを落としておきます。
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2カラ拭きします。
毛羽が出にくいタオルまたは、ショップタオルでカラ拭きします。水拭きの水分を拭きとるのと、できるだけ水分が乾いたスジが残らないようにするのが目的です。
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3無水エタノールで拭きます。
無水エタノールを、少しずつ、ショップタオルに付けて、あまりジクザグにならないように上から下に拭いていきます。汚れがひどい場合・タバコのヤニが激しい場合は、何回か繰り返してください。
ここまでで、だいぶキレイになったはずです。さらに磨く場合は、マイクロファイバークロスなどで拭き上げます。
この時に、窓に油分が残っていたり、クロスに油分が付いていると、油分を塗り広げる事になってしまうので、くれぐれもキレイなクロスで拭いてください。ダッシュボードなどを拭いたクロスや艶出しクロスなどは、ご法度です。
という感じで完成です。
無水エタノールは、油分分解能力と揮発性が高いので、さっぱりキレイになります。
ただ...無水エタノールを薬局で購入すると、結構な量があるのです。はっきり言って使いきれません。他の用途として、キッチンのレンジフード周りなどの油汚れとかには良いらしいのですが、ウチは以前からマジックリン派なので、これも使いそうもありません。
また、揮発性が高い+引火しやすいので、あまり長い事、身の周りに置いておきたくないんです。
つまり、持て余してしまいます。
キレイにする手段② 専用クリーナーを使う
手段②は、専用のクリーナーを使用する事です。どちらかというと、こちらの方が現実的かもしれません。
専用のクリーナーと書いたのは、内窓をキレイに拭き取れるクリーナーは限られているからです。例えば、家用の窓ガラスクリーナーとか、車用であっても外側をキレイにする目的のものは使用できません。
もし、これらを使用してしまうと、キレイに拭き取れずに、スジが残ったり、内窓に余計な油分を供給してしまう結果になってしまいます。
以前は、内窓をキレイにするクリーナーは、少なかったですが、このところ、カー用品メーカーから良質なクリーナーが出ていますので、必ず内窓に使えるクリーナーを使用してください。
パッケージに、拭きムラゼロとか、スジ残りしないとかキャッチコピーがついているものが、その類です。
大体は、800円程度で購入できますので、使いきれない量の無水エタノールを購入するよりは経済的でもあると思います。
では、キレイにする手順を追っていきます。今回、使用したのは、『カーメイト エクスクリア ガラス内側専用クリーナー』です。
薬剤と専用タオルがセットになっています。
step
1専用タオルに薬剤をスプレーします。
薬剤は、スプレータイプです。少しだけ溶剤のような匂いがしますが、キツイものではないので、閉め切った車内でも、気にせず使用できると思います。
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2フロントガラスを素早く拭きます。
専用タオルに薬剤をスプレーしたら、素早く拭き上げます。おそらく揮発性なので、薬剤が早めに乾燥してしまいます。拭くとキュッキュッと感じが変わってきますので、キレイになった合図です。
手順は、これだけです。このクリーナーは、初めて使用したのですが、想像以上に、スジ・ムラなくキレイになりました。これで、しばらくは、内窓のモヤモヤに悩まされる事もないかと思います。
まとめと感想
という事で、2パターンの内窓をキレイにする方法をご紹介しましたがいかがだったでしょうか?
初めて、専用クリーナーも使ってみたのですが、これが手軽なのになかなかの優れものでした。ポイントは、エタノールもそうですが、ちゃんと油性の汚れが落とせる事のようです。専用クリーナーの説明にも油性の汚れを分解との説明書きもありました。
以前は、濡れ雑巾でフロントガラスの内側も拭いていたのですが、結局、スジ残りがあってキレイにならないのは経験済み。その昔は、ガソリンスタンドとかでも社内清掃用に雑巾を渡される時代もありましたよね。ついつい窓ガラスの拭いちゃうけど、これも結果的に良くありません。
前が見にくいと、当然、危険です。安全のためにも、しっかりと油性の汚れを除去してキレイな視界を確保しておきましょう。
今回の記事もこれにて、終了です。
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