※当ページのリンクには、一部広告が含まれています。

ガソリンのレギュラーとハイオクって何が違うの?

ガソリンには、レギュラーとハイオクがありますよね。ヨーロッパ車をこよなく愛する自分の場合、常にハイオクなんですけど。これって何でなんですか?

ハイパワー車とか、高級車なら、まだ分かりますが、大衆車である、フィアットでさえもハイオクなんです。

そんなこんなで、ほんとにハイオク入れなきゃいけないの?と疑問を持ったわけです。

正直、レギュラーとハイオクの違いなんか、何となくしか気にした事ありませんし。

なので、今回は、レギュラーとハイオクの違い。それに、何でヨーロッパ車は、ハイオクいれなきゃいけないの?という疑問と問題を中心に書いてみたいと思います。

 

そもそもガソリンって何?

 

レギュラーとハイオクの話の前に、ガソリンってそもそも何?って気になりませんか。

原油を精製して・・・くらいなら、何となく分かります。でも具体的には説明できません。なので、調べてみましたので、少しだけ説明してみます。

まず、ガソリンの元となるのは原油。原油は、その昔、お亡くなりになった生物の死骸が、土の中の微生物や熱などで、長い時間かけて変性したものです。

これを、色んな過程を経て精製するとガソリンができます。その過程というのが面倒くさく、結構な技術と設備が必要なようです。原油輸出大国が、実はガソリン輸入国であるのも、これが原因のようです。

製油所の画像

ガソリンを精製するには大規模な設備と技術は必要。

でっ、小難しい技術的な問題は差し置いて、極簡単に言うと、原油を熱して蒸留して、気体になった原油を冷やすと一部の成分が抽出されて液体になります。これで、ガソリンができあがります。

その過程で、ガソリンよりも液体になりやすい物質をどんどん抽出していくと、灯油やディーゼルエンジン用の軽油が取り出せます。灯油や軽油は、ガソリンよりも高温で液体になるので、冷める過程でガソリンよりも早めに液体になります。

 

これを順番に取り出す事で色んな油がとれるのです。

ガソリンの精製方法

ちなみに、ガソリンは、35~180℃程度で液体になります。軽油は、240~350℃程度で液体になるそうです。こうやってできた、ガソリンの元を脱硫して添加剤を加えて、販売されているガソリンとなるのです。

※脱硫とは⇒蒸留したばかりのガソリンには、硫黄成分が含まれていて、そのまま燃焼させると酸性雨などの原因になります。そのため硫黄成分を除去する工程です。

 

レギュラーとハイオクって何が違う

 

では、本題のお話をします。レギュラーとハイオクは何が違うのか?

単純に言うと、オクタン価が違いますオクタン価とは、ガソリンが燃焼する際に、爆発のしやすさを表した数値です。

普通に考えると爆発しやすい方が、エンジンが効率良く回るように感じますが、そうでもないのです。爆発は、適正なタイミングで起こらないと効率の良い燃焼とは言えないのです。

この、爆発の起こるタイミングを調整するのがオクタン価です。オクタン価が高いほど、爆発は起こりにくく、逆に低いと、スグに爆発してしまいます。エンジンで考えると、適正な爆発により、ピストンを動かして、それを回転力に変えています。

なので、ピストンが上にある時に爆発がはじまり、下に降りるときにユックリと爆発し終わるのが最適といえます。

ピストンの動き方

オクタン価が低いと、意図しないところで、爆発が起きます。なので、エンジンの回転がギクシャクします。これをノッキングといいます。ノッキングを起こしにくくするには、適正なオクタン価にする必要があります。

オクタン価が高いと爆発しにくくなるので、オクタン価は、高い方に設定していきます。調整した結果、オクタン価が高いものをハイオクと呼びます。オクタン価が高い(ハイ)なので、ハイオクと呼ぶのです。

 

レギュラーガソリンでもオクタン価の調整はされていますが、ハイオクはさらに高く設定されています。

レギュラーとハイオクのオクタン価

オクタン価は、JIS規格で規定されています。

  • レギュラーガソリンのオクタン価=89以上
  • ハイオクガソリンのオクタン価=96以上

 

輸入車は、なんでハイオク入れるの?

 

レギュラーと、ハイオクガソリンの性能の違いは、ここまでで分かったと思います。

でっ、価格の違いはというと、大体10円ほど。オクタン価を上げなければならないのと、エンジン洗浄剤などを添加する事を考えると妥当な価格かと思います。

ただ、10円という差額、リッターで考えると、さほど影響の出る金額には思えませんが、60リッターだと600円の差。これが積み重なると、結構な金額になります。

そして、輸入車に乗ろうと思うと、ほぼ全ての車がハイオク仕様なんです。輸入車は贅沢品だから仕方ないよね。と簡単には納得いきません。どんなベーシックな車両であってもハイオク仕様だからです。

その理由は、海外のガソリン事情にあるようです。

 

海外のガソリン事情

 

日本では、レギュラーとハイオクの2種類しかないガソリンの区別ですが、海外では、大体3種類の区別が存在します。具体的には、オクタン価、91・95・98になるようです。

海外のガソリンの種類

その中でオクタン価91というのは、あまり使用されないので、95がレギュラー。98がハイオクに該当するかと思います。

日本のレギュラーは、オクタン価89以上なので、海外のレギュラーのオクタン価95には届きません。対して、日本のハイオクは、オクタン価96以上なので、海外のレギュラーと同じくらいかと思います。

つまり、おおざっぱに言うと、海外のレギュラー=日本のハイオク となる分けです。

 

つまりは、どういう事?

つまり、海外のレギュラーガソリン仕様車は、日本に入ってくるとハイオク仕様車になってしまうのです。なので、贅沢品だからというわけではないのです。

海外の車は、オクタン価95程度で、ちょうど良いようにセッティングされています。なので、本国ではベタベタの大衆車であっても、日本では、ハイオクを入れなくてはならなくなるのです。

理由としては納得です。

 

ハイオク仕様の車にレギュラー入れるとどうなる?

 

【ハイオク仕様車に、レギュラーを入れる。】・【レギュラー仕様車に、ハイオクを入れる。】

どちらも、ただちに問題が起きるという事はありません。

ハイオク給油中

ただ、ハイオク仕様車は、点火タイミングや、圧縮比が違うので、エンジンに負荷がかかった状態の時は、熱が多くかかり、オクタン価の低いレギュラーでは、想定しない部分で爆発が起きる事があります。

そのため、ノッキングが起きて、エンジンに支障がでる場合があります。

逆にレギュラー仕様車に、ハイオクを入れた場合は、何の支障もありません。ただ、点火タイミングなど、レギュラーガソリンの爆発に合わせていますので、ハイオクを入れたからといって、特にパワーアップするなどの体感的な機能向上はないと思います。

エンジン洗浄剤などが入っているので、その分は、良い点かと思いますが、費用対効果を考えたら、おとなしくレギュラーを入れるのが無難かと思います。

 

まとめ

 

ということで、ハイオクが高い理由も分かりましたし、ハイオクを入れなきゃいけない訳も分かりました。今後も、諦めてハイオクを入れようと思います。

ただ、日本のハイオクガソリンは、オクタン価96以上という基準ですが、実際販売されているものは100程度のようです。なので、ハイオクとレギュラーを半々に入れれば、オクタン価95程度となるみたいです。

少し面倒くさいですが、そういう裏技もあるようです。これだと、レギュラー比で、5円ほどのアップで済むことになります。

まあ、自分は、そんな事やらないですけどね。

そんな感じで、色々書きましたけど、今回の記事も終了です。

 

\ 車とバイクを楽しむメディア /

関連広告

-車の雑記