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耐水サンドペーパーの種類と番手による使い分け方

耐水サンドペーパーの選び方_アイキャッチ

 

今回は、サンドペーパーの中でも、耐水サンドペーパーについて深掘りしていきます。かなりニッチな内容ですね。

車やバイクの塗装には、下準備で必要となるものなので、知っておいて損はないかなと思います。ただ、ちょっと、マニアックな記事になるかもしれませんので、ご了承ください。

耐水サンドペーパーの、選び方などの基本は、キッチリとおさえた記事にしていくつもりですので、お付き合いお願いします。

では、いきます。

まずは、耐水サンドペーパーはどれ?って内容からです。

 

サンドペーパー色々あるけど、どれが耐水ペーパー?

 

耐水サンドペーパーとは、他の紙ヤスリとは異なり、耐水性の基材、接着剤を使用して作られていて、水や油をつけながら研磨する事ができるヤスリです。

耐水ペーパー_表

耐水ペーパー_砥材面

耐水ペーパー_裏

耐水ペーパー_裏面

空研ぎにも使用できますが、水をつけて磨く事で、摩擦熱を押さえたり、研磨紛の飛散防止、ヤスリの目詰まり抑制など、利点が多くあります。

また、研磨時の摩擦も減るので、番手にもよりますが、なめらかに磨く事ができます。

 

耐水サンドペーパーは、ホームセンターのどこにある?

そんな便利な、耐水ペーパーですが、ホームセンターに行くと、耐水ペーパー以外にも色んなサンドペーパーが売っていて、どれを選んだらよいか分かりません。

紙ヤスリ自体は、工具売り場と、塗装用品売り場、それにカー用品の補修用品コーナーにも置いてあります。業界的に言うと3カ所陳列ですね。

 

サンドペーパー売り場

ホームセンターのサンドペーパー売り場

それぞれ、少しずつ、内容が違うのですが、それは後述します。

とりあえず、ホームセンターで販売している、サンドペーパーの種類はこんな感じです。

  • 紙ヤスリ
  • 布ヤスリ
  • カラ研ぎヤスリ
  • 耐水サンドペーパー

何が違うのかと言うと、用途です。耐水ペーパーは、さっき書いたので、それ以外の特徴は以下の通りです。

 

紙ヤスリ⇒基本的に木材の表面を整えたり、石膏の表面を磨いたりするのに使用します。時には、サビ落としにも使用しますが、耐久性が低いです。耐水性もないので空研ぎだけしか使えません。

紙ヤスリ_表

紙ヤスリ_砥材面

紙ヤスリ_裏

紙ヤスリ_裏面

布ヤスリ⇒基材が紙ではなく、綿布なので、破れにくく耐久性が非常に高い事が特徴です。丈夫なので、金属の酷いサビ落しやバリ取り、古い塗装はがしなど、耐久性を求められる研磨に使用します。

布ヤスリ_表

布ヤスリ_砥材面

布ヤスリ_裏

布ヤスリ_裏面

空研ぎペーパー⇒耐水ペーパーとは違い、空研ぎに特化したサンドペーパーです。砥面に、目詰まり防止の処理がされています。また耐久性が高いのも特徴です。

空研ぎペーパー_表

空研ぎペーパー_砥材面

空研ぎペーパー_裏

空研ぎペーパー_裏面

ホームセンターで売っているサンドペーパーは、大体こんな感じです。

この他に、サンディングメッシュシートも、同じ売り場に売ってますが、明らかにペーパーではないので、ここでは除外します。

 

coro-suke
coro-suke
用途もそうですが、見た目も大きく違うので見分けはつくと思います。これで迷わず、耐水サンドペーパーにたどり着けますね。

 

あと、ホームセンターの各売り場によって、売っているサンドペーパーの内容も違いますので書いておきます。

工具売り場が、品揃えMAXだと思ってください。塗装用品売り場は、複数の番手がセットになったものが多いです。耐水性ペーパーセットの他、木材の下地処理用のものもあります。

カー用品売り場も、セット品が多いです。車の塗装に使用する番手のセットなので、便利かもしれません。

耐水サンドペーパーがどんな物か分かったらところで、次は、目の粗さを選んでいきます。

 

耐水ペーパーの番手(研磨剤の粗さ)

 

サンドペーパーの、目の粗さは、番手と呼ばれ、数字の前に#をつけた数字で表されます。#の後に続く数字が小さいほど粗く、大きいほど細かくなります。

呼称として、数字のあとに番をつけて呼ぶ事が多く、#800であれば、800番などと言います。耐水の800番なんて言い方もします。

一応分類があって、大きく4種類に分けられますが、メーカーによって定義がバラバラなので、そんな感じかと思ってもらえればOKかと思います。

  • 粗目 #80~#180
  • 中目 #240~#400
  • 細目 #600~#800
  • 極細目 #1000以上

 

それでは、各番手ごとの用途を見ていきます。

ペーパーの番手用 途
#80FRPのバリ取り・ひどい錆び落とし・パテの粗削り・旧塗膜の剥離など
#120
#150
#180
#240
#320サーフェイサー塗装前の足付け・薄付けパテの研磨・下の番手の目消し
#400下の番手の目消し
#600上塗り塗装の足付け
#800
#1000クリア前の塗装面ならし・ウレタンクリア後のゆず肌修正・塗装垂れ修正
#1200
#1500コンパウンド掛け前のクリア塗装磨き・ゴミやブツ取り
#2000

あくまでDIYで使う上での目安ですが、こんな感じじゃないでしょうか?

目消しで使用する場合は、粗いものから細かいものに、段々としていきます。いっきに番手を上げてしまうと、目消しはできません。

目消しをする場合は、倍程度の番手で上げていくのが良いかと思います。例えば、80番の目消しなら、だいたい倍の150番で。150番の目消しなら、その約倍の320番でという手順です。

ここまでで、目的の耐水ペーパーに、たどり着けたと思います。次からは、マニアックな内容です。

 

サンドペーパーの組成(読まなくても大丈夫!)

 

ここからは、普通に生活していく上では、たぶん、不要な知識です。なので、読まなくてもOKです。

サンドペーパーについて、もっと知りたい!というマニアックな方だけ読んでください。

内容としては、サンドペーパーの構造と材質の組み合わせっていう話です。

 

サンドペーパーの構造

サンドペーパーとは、「研磨布紙」に分類される研磨用の工具です。基材と呼ばれる、紙や布に研磨剤を接着してできています。

基材と研磨材は、以下の図のような状態で、接着されていて、基材研磨剤接着剤の組み合わせで構成が決まります。

通販などで、【粒度#120 寸法(mm)230×280 砥材CC 基材Cw】という表記をたまに見かけますが、この組み合わせを表したものです。

ちなみに、今回の題材である、耐水ペーパーは、このCC+Cwが一般的です。

では、この記号の意味を書いていきます。

 

基材の種類

主に、布紙の重量(厚さ)で分類されています。厚さの分類と記号は以下の通りです。

基材の種類
(記号)
基材の厚さ用 途
Aw(t)約95μ

薄いので強度が低いが柔軟性が高い
洋紙の紙ヤスリに使用される

Cw(t)約140μ

強度と柔軟性がバランスした平均的な基材強度
耐水ペーパーの標準タイプ
紙ヤスリ・カラ研ぎペーパーにも使用される

Dw(t)約190μ

強度がやや強いとともに、研磨紙も硬い
番手の低い荒粒度のカラ研ぎペーパーなどに使用される

Ew(t)約170μ

バリバリに硬い
ワイドベルトサンダー・エッジサンダー等での強研磨に使用

研磨材の種類

研磨材の種類も記号で表されています。表にすると以下の通りです。

種類記号用 途
炭化ケイ素
(シリコンカーバイト)
CC黒灰色

ダイヤモンドの次に硬度のある高硬度の砥材
耐水性サンドペーパー

溶融アルミナAA黒褐色

布ヤスリ
カラ研ぎペーパー

WA白色

AA研磨材より形状が鋭いため研磨力がある

ガーネット黄褐色

紙ヤスリ

接着剤の区分

研磨材を基材に付着させるための接着剤です。用途によって、使い分けられますが、一般的なのは、G/Gとなります。

種 類記 号接着剤層特 徴
1次
接着層
2次
接着層
グルーボンドG/Gにかわにかわ最も一般的な接着剤です。
レジンオーバーグルR/Gにかわレジン柔軟性と耐熱性にが良く、主として機械研磨に使用します。
レジンオーバーレジンR/Rレジンレジン耐熱性、耐湿性が良いので、高速、高荷重の機械研磨に使用します。

サンドペーパーは用途によって、このような組み合わせで成り立っています。

使う上では、多分、何も気にしなくてもいい部分かと思います。サンドペーパーの裏面とかに、この記号が記載されていて気になったので書いてみました。

ちなみに、構成は一緒であっても、接着の強度などメーカーによって違うみたいです。通販のレビューとかで、研磨材がはがれやすいとか、折りたたむと不具合がでるなどのレビューも見受けられますので、自分の好みにあった、メーカーを選んでも良いと思います。

ホームセンターでも、お店によって取り扱いメーカーが異なりますの、チェックしてみてください。

 

まとめ

 

ということで、耐水ペーパーって何?・どこで売ってるの?・目の粗さの選び方は?という内容に加え、日常生活では、ほぼ無意味な雑学的な豆知識という構成が書いてみました。

これで、ホームセンターに行っても迷わず、お目当ての耐水ペーパーを選ぶ事ができると思います。

少しでも、皆さんの知識のお役に立てたら、幸せです。

今回も、こんな感じで終了です。

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